なんというか、働くことに特別な意味を込めようとしている人が多すぎですね。
『俺はこれでいいんだ、これで…』と思いたいのかもしれませんが。。
雇われて働くのは何故か。
それは、月末に振り込まれる給料のためです。もう、それだけ。
これがなかったら、絶対に働かないでしょう。
その上で、給料が上がるための動きをするとか、なるべく人間関係の摩擦を起こさず平和にやるとか、の『次の話』があるわけです。
ところが、毎日会社勤めをしていて、頭の中で一番強く考えていることが『人間関係の悩み』だという人が多いです。上司とそりが合わない、嫌いな同僚がいる、何だか俺、みんなに嫌われている…etc.
でも、私が思うに、そんな状態の人が一番頭の中で考えないといけないのは、『お金を稼ぐこと』だと思うんですよ。
私は上京したばかりの頃、会社が西新宿にあって、その周辺を営業で歩き回っていました。
近くに北新宿というエリアがあってですね、当時、合法非合法を問わず日本にやってきた外国人達が隠れるようにたくさん住んでたんですよ。
そして、日銭を稼ぐべく、これまた合法非合法を問わずあらゆる仕事をしている風景を見ました。
頼れる人も何もない外国にやってきて、何の保証もない状態でその日生きていくだけのカネを手に入れる。これが彼らの唯一にして最大のミッションだったわけです。
そんな時、周囲に嫌われているとかうまくやろうとか、考える余地は全くなかったんじゃないかな、と思いますね。強くたくましく生きている。その姿に、ある種の感動を憶えたものです。
そして、彼らはきっと、日本のサラリーマンが『そんな下らないこと』で悩んでいるなんて想像できないでしょう。自分達は数日後に雨風凌なくなるかもしれない、お縄になるかもしれない、というエッジに立って生きているのですから。
こう考えると、月末25日になると機械的にガシャコーンと入金されるアノお給料って、重みを感じるんですよ、私の感覚では。そのために、30日間の労働がある、と。
だから、まず、上司がむかつくとか何とかも大変だとは思いますが、カネを稼ぎに来ているということ以外の部分については、あんまり気にしないというか、要らないと思ってよろしいんじゃないでしょうか、というイメージです。
もっと言うと、『仕事』ができれば人間関係が良好でなくとも諸々上手くいくはずですし、そうでないといけないんですよ。会社ってのは。
だから、別に『強制的な出会い』によって集められた箱の中で無理に人間関係を作る必要はないと思う次第です。
コメント